子育てテクニック(褒め方・叱り方・子ども理解etc)

🥕必見!準備なしで即実践【教師の鉄板テクニックを子育てに応用】〜後編〜

こんにちは〜とと丸です!

とと丸

前回に引き続き、向山洋一さんの著書「授業の腕を上げる法則」を参考に、子供との関係向上を図る子育てテクニックを発信します

今回の記事は、参考にした書籍が濃密な内容なので、前・後編に分けて発信しています。前回の記事についてはこちらをご覧ください

全部で10個あるテクニックのうち、5つを載せています

著者の向山さんについての情報です

  • 教師の授業力向上にむけて70冊以上の書籍を出版
  • 1948年生まれ、1968年に東京学芸大学社会科卒業
  • 東京都内で長らく小学校教諭を務める
  • 授業・教育にすぐに役立つ教育技術・指導法を開発し、集め、互いに追試し、検討しあって自らの授業技術を高め、そのような技術や方法を全国の教師の共有財産にしようと努める教師の研究団体TOSSを創設
  • 教師向けに70冊以上の書籍を出版

参考URL▶︎  https://www.toss.or.jp/toss-cm19

より多くの先生方が教職の技術を使えるようにするために、この本が書かれました。それでは後編です

授業の腕を上げる10の法則

  • 第一条:趣意説明の原則(指示の意味を説明せよ)
  • 第二条:一時一事の原則(一時に一事を指示せよ)
  • 第三条:簡明の原則(指示・発問は短く限定して述べよ)
  • 第四条:全員の原則(指示は全員にせよ)
  • 第五条:所持物の原則(子どもを活動させるためには,場所と時間と物を与えよ)
  • 第六条:細分化の原則(指導内容を細分化せよ)
  • 第七条:空白禁止の原則(たとえ一人の子どもでも空白の時間を作るな)
  • 第八条:確認の原則(指導の途中で何度か達成率を確認せよ)
  • 第九条:個別評定の原則(誰が良くてだれが悪いのかを評定せよ)
  • 第十条:激励の原則(常にはげまし続けよ)

⑥細分化の原則(指導内容を細分化せよ)

細かく分けてポイント確認&五感の言葉で伝える

この法則、プログラミング的思考の要素にもあるんです

ちょっと例を出してみましょう

行動細分化した捉え方
カレーを作る材料を用意する▶︎切る▶︎炒める▶︎煮込む
跳び箱を跳ぶ助走▶︎踏切板を踏む▶︎跳び箱に手を着く▶︎跳び越す▶︎着地
メールの返事を打つメッセージを読む▶︎返事を考える▶︎返事を打つ▶︎送信する

他にもダンスやサッカーのシュートなど運動系で考えると分かりやすいですよね。ある一連の動きをパートごとに分けて、それぞれのポイントを見出すことですね

子供の「できない」を見つける、手助けするのにも有効です

本書では跳び箱を例に挙げているのですが、跳び方を教える時も①助走②踏切③着手④空中の姿勢⑤着地と、それぞれのパートごとに確認すると良いとのことでした

そしてもう1つ、この法則でオススメしたいのが知覚語(五感を使った言葉)です

トライくん

これは知ってる♪「視覚👀」「聴覚👂」「嗅覚👃」「触覚🤚」「味覚👅」だよね〜

とと丸

そうそう。五感を2つ以上使う活動にすると、人間の脳は記憶への定着が向上するって言われてるねんで

ちょっと料理編で例を出してみよか

  • 👀痛めている玉ねぎの色が茶色いアメ色になると、甘くなった証拠です
  • 👂餃子を焼いている音が「ジュ〜」から「パチパチ」に変わると、食べ頃です
  • ✋モチモチのお団子を作るには、生地が耳たぶくらいの硬さになるまでこねるのがポイントです
  • 👅砂糖を入れて味がトゲトゲしているのをまろやかにします

いきなり長くなりましたが、ポイントは2つ

  1. 細分化(一連の動きをパートごとに分ける)
  2. 知覚語(五感を使った言葉👀👂👃✋👅)

この2つは特に便利なテクニックなのでおすすめです

⑦第七条:空白禁止の原則(たとえ一人の子どもでも空白の時間を作るな)

空白の時間を予想&埋める

そのためには、大きく3つのポイントがあります。

段階はじめ途中終わったら
内容まずは全員に共通して取り組ませる課題を与えるヒントは途中までで止めておく終わった後に何をするか伝えておく
声かけ今から〇〇をしようヒントは〇〇。ここまでやってごらん。
(それができたら)
できたね。じゃあ次はここまでやってごらん
終わったら〇〇してようね
・読書
・ドリル
・タブレットなど自分で進められるもの
トライくん

そうそう何か一段落ついた時ってイタズラやケンカが起こりやすいんだよね

とと丸

トライくんそれ分かるわ〜。せやからいつも「終わったら読書」みたいにお約束にしておくのは鉄板テクニックらしいよ👍

⑧確認の原則(指導の途中で何度か達成率を確認せよ)

本当に分かっているかな❓と疑う

この原則は、対大人でも効果が大きいと思います。「確認」には、大きく2つの意味があります

  • 途中経過の確認
  • 言いたいことが伝わっているのかの確認

お願いしておいて、すんなり取り組んでくれたことでも出来上がってみると「あれ〜言ったのと全然違う」なんてことはありませんか。進捗を確認することで、漏れや間違いがあれば早めに修正をかけられます。

子供同士、仲間同士で確認をさせたり、癖づけたりするのも有効です。お家で宿題をみている時、しかも時間に余裕がない時、終わってからのやり直しよりも、途中の一声で、間違いが大幅に減ることは多いです

でも個人的には、自分で最後までやらせるのも大いに効果アリと思っています

ただ、いつでも誰でも、じっくり取り組ませられる時間がある訳じゃないの

経験少⇨こまめに進捗確認 経験多⇨最初から最後まで自力でやらせてみる

というように、ケースバイケースで取り組ませると良いと思います。

最後に確認途中で確認
途中ヒントは出さない
最後に丸つけ
「とりあえず最後までやってごらん」
途中でミス発見
必要に応じてヒント
「今どんな感じ❓」ときく
メリット最初から最後まで自分で考えられる
(慣れたことならこっちも効果大)
自分で間違いに気づける
「ここまではできたね♪」と経過
を褒めれる
一緒に考えるから間違いを減らせる
(初めてのことならこちらが効果大)
ミスの見つけ方、要点に気づきやすい

また、「YES」がほぼ返ってくるような質問ってありませんか❓ 分かった❓ 大丈夫❓ できる❓ などです。こういうときは大人でも、むしろ大人であるほど「難しい」「自信がない」「分からない」が言いづらいですよね。なので、ぜひ途中経過をチェックしてみてください。

⑨個別評定の原則(誰が良くてだれが悪いのかを評定せよ)

取り組ませたら評価する

これは何でも鉄則だと思います。自分の仕事に置き換えても、がんばった仕事、家事にノーリアクションだと気分が下がっちゃいますよね

何かを教えるには一人ずつどうだったかをフィードバックする場面を作ろうという考えです

子育てに応用することを考えると、やらせてみる⇄どうだったか伝えるという流れを作りましょう

きっと、お子さんは「自分のことを見てくれている」と感じて頑張れます 

例えばサッカーの試合で「みんなよくがんばったね」とチーム全体を褒められるのも嬉しいけど、「〇〇くんのディフェンスが、チームを救ったね。」「〇〇ちゃん初得点おめでとう!」など、個別の評価は個人のフィードバックにも、激励にも効果的です。

全体評価個人評価
「みんなよくがんばったね」
「みんなコートを広く使えていて良かったよ」
「次はディフェンスを頑張ろう」
⇨⭕️チーム全体の方針を示せる
「〇〇くんのディフェンスが、相手を隅に追い込んでいて良かったよ」
「〇〇ちゃんシュートのタイミングナイスだったよ。初得点おめでとう!」
⇨⭕️個人へのフィードバックができる

勘の鋭い方はお気づきだと思うのですが、これって上下の関係ではなく、名監督、良いリーダーの言葉には個人と全体のどちらもが入っているように思います。もちろん、個別に力を伸ばすには、個に応じた課題と評価は必須です。

ですが、子供たちに対して、またはチームの大人に対して視点が増えるように働きかけることはとても良いことじゃないでしょうか。個人と全体今回と次回自分と相手など、異なる視点をもてるお子さんというのは、体感的にも考えが柔軟だったり、地道に取り組めたりするお子さんが多いように思います

⑩激励の原則(常にはげまし続けよ)

励ます一緒に欠点を克服していこうとする連帯の証

「”常に”励まし続けよ」これは本文からの引用なのですが…いや〜ストイックですよね。頭が下がります

でも、私はこのスタンスが結構好きです。だって、いつでも励ましてくれているってやる気が出るんですよね

教育の目標についても書かれています

教育の最も根本的なものは、人間の生きていく気力を育てること

そのために生きていく技(学問など)を身につけさせる

その方法が大きく分けて2つ

①やる気にさせる ②欠点を克服する技術

でもこれらは、必要なことかもしれないけれど、頑張るにはハードルが高

だから常に励まし続ける

個人的にはストンと腑に落ちたのですが、皆さん如何でしょうか❓

下の表のように整理してみると皆さんはどのあたりでしょうか。もしかすると、多くの人が禁止と丁寧を多用しているのではないでしょうか。

スタンス具体的な言葉かけ
禁止(NGに注目)「〇〇しちゃダメだよ」
「これだけはしないよ」
丁寧(優しい口調)「〇〇しようね」
「良いと思うよ」
励ます(克服に注目)「〇〇ができるようになったね」
「見てるから頑張ってごらん」
トライくん

いやそうは言っても、身の危険とか、まわりに迷惑をかけてしまうこととか、あと何度言っても守らない時は励ましてなんかいられないよ〜ずっと励まし続けるなんてムリだよ〜

とと丸

そらそうやんな👍むしろそう言う時はうちも

←こ〜んな顔して鬼の様に叱り倒すよ

ジャンケンもグー✊、チョキ✌️、パー🖐、色んな手があった方が勝ちやすいやろ❓一緒よ。グーとチョキだけじゃなく、悪いことは言わんからパーも覚えときなはれ😀

子育てでも、対人関係でも、「これしか出すものがない」って言うのと「これもあれも出せるけど、今回はこれ」っていうのじゃ、効果もこちら側の余裕も断然違います

「今まで意識してなかった」という人がいるなら、ちょこっとだけ頭の片隅に置いておくだけで、子育てに余裕がもてますよ

ちなみにますという漢字、よ〜く見ると「よろず(万)」の「力」が入っています

きっと、人を励ますっていうのはそのくらいのことなんでしょうね

褒め方・叱り方については、今後記事をアップする予定です

まとめ

最後までお読みくださりありがとうございます

紹介したのは教職の方のテクニック本でしたが、親子、夫婦、友人、仕事、色んな場面に応用できるんじゃないかと思います

こういうテクニックを、努力なく、また一朝一夕で身に付けるのは難しいですが、内容的にコツコツ地道に積み重ねる価値はあるんじゃないかなと思います。(失敗しても、地球が爆発してしまう訳じゃないですしね 笑)

子育ては知っておくだけで得をする・楽になることが実は意外と多いんじゃないかなと思います

知っておくだけで不安を減らせるなら安いものって考え方もアリかと思います

一つでも皆さんのお役に立てると幸いです

最後にまとめを表示しておきます

今回参考にした書籍

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