子育てテクニック(褒め方・叱り方・子ども理解etc)

🥕必見!準備物ナシで即実践【教師の鉄板テクニックを子育てに応用】〜前編〜

こんにちは〜とと丸です

とと丸

今回の記事では、教師、特に小学校の先生にテクニックを子育てに応用しようという目的で解説します

「小学校の先生ってどうやって学級をまとめているのかな」って気になったことはありませんか❓実はテクニック本がたくさんあるんです

今回は、数ある教育技術の書籍の中でも有名な「授業の腕を上げる法則」(向山洋一 著)です。私自身もこの本を読んで実践してみて、非常に効果を感じました。①物の準備がいらない②人との関わりに関する本質的な内容で、保護者や教師、ひいてはチームを率いる立場の方皆さんに自身をもってお薦めできる一冊です。

著者の向山さんについては

  • 教師の授業力向上にむけて70冊以上の書籍を出版
  • 1948年生まれ、1968年に東京学芸大学社会科卒業
  • 東京都内で長らく小学校教諭を務める
  • 授業・教育にすぐに役立つ教育技術・指導法を開発し、集め、互いに追試し、検討しあって自らの授業技術を高め、そのような技術や方法を全国の教師の共有財産にしようと努める教師の研究団体TOSSを創設
  • 教師向けに70冊以上の書籍を出版

なんて情報があります。

参考URL▶︎ https://www.toss.or.jp/toss-cm19

トライくん

要するに、教育のプロで、みんなが教えやすい方法をまとめてる人ってだね💡

とと丸

そうそう。誰でも使える良質なテクニックを考えているからこそ大いに参考になると思うで👍

この記事では、読みやすさと家庭での実践しやすさを狙って書いています。勉強熱心な方からすると細部の捉え方の違い、既にこの本を読まれている方との受け取り方の違いなどがあるかもしれませんが、ご容赦ください

もちろん、読者の方それぞれ状況が違いますし、一項目単体で取り組めるものですので、取捨選択しながら実践してもらえると良いかなと思います。

授業の腕を上げる10の法則

今回は前・後編なので、先に原則の名前と簡単な内容を載せておきます。軽く読んだだけでできてしまう人は取り組んでみてください

  • 第一条:趣意説明の原則(指示の意味を説明せよ)
  • 第二条:一時一事の原則(一時に一事を指示せよ)
  • 第三条:簡明の原則(指示・発問は短く限定して述べよ)
  • 第四条:全員の原則(指示は全員にせよ)
  • 第五条:所持物の原則(子どもを活動させるためには,場所と時間と物を与えよ)
  • 第六条:細分化の原則(指導内容を細分化せよ)
  • 第七条:空白禁止の原則(たとえ一人の子どもでも空白の時間を作るな)
  • 第八条:確認の原則(指導の途中で何度か達成率を確認せよ)
  • 第九条:個別評定の原則(誰が良くてだれが悪いのかを評定せよ)
  • 第十条:激励の原則(常にはげまし続けよ)

①趣意説明の原則(指示の意味を説明せよ)

目的+指示で伝えて納得させる

何かをする時の考えや狙いを「趣意」と言います。何か指示を出した時、子供たちから「何で❓」と返ってきたことはありませんか。「時には黙ってやることも大切」「その位分かろうよ」という気持ちも無くはないですが、なぜこの人はそういうことを言っているのかな❓と、子供なりに納得すると、自分で考えて行動できるようになるなど、メリットもたくさんあります

内容具体的な言葉がけ
初級行動だけ説明お片付けしよう。
中級趣意と行動を説明お部屋をきれいにするよ。お片付けをしよう。
上級趣意を説明してミッションを課すお部屋をきれいにするよ。自分のできることをやってごらん

②一時一事の原則(一時に一事を指示せよ)

1回につき1つの指示で分かりやすく

ついつい気づいたら、「アレやって、それからコレした後にソレしてね。」と、いろんなことを言ってしまいがちになるもんですよね。だってこっちは忙しいんだもの。それが本音ですよね。ただ、そこに子供がついて来られていない時、これを試してみるのも良いかもしれません。

指示の仕方
🔺
うまくいきづらい
一回の指示に、2つも3つも指示が含まれている朝ご飯の片付けをして、歯磨きして、それから着替えて学校に行ってらっしゃい
⭕️
うまくいきやすい
1回につき1つの指示朝ご飯の片付けをしようね。
(それができたら)
歯磨きしよう。
(それができたら)
着替えようね。
(それができたら)
学校にいってらっしゃい

第一の原則との合わせ技で、目的+チェックポイント1つだけ伝えるっていうのも効果的ですよ👍例えばお出かけの際に・・・🔻

とと丸

今日は〇〇さんのお家に遊びに行くよ。あなたがもっとお姉さんらしくなるために1つだけミッションを出すね。「ご挨拶だけは元気よくしよう!」コレだけはがんばってね。

など、「1つだけで良いから頑張らせたい」ということを予め伝えておくのも効果的です。その日の帰りに、「頑張って元気よくご挨拶できたね。」「次はもう少し元気よくできると嬉しいな。」など、お家の方からの評価を伝えることを意識すると、次につながるはずです。

他のものでも一緒ですが、1回やってみてうまくいくものではないので、繰り返し試してみてくれると、自分にも相手にも、必ず変化が出ますよ。

③簡明の原則(指示・発問は短く限定して述べよ)

短く・限定的に・説明は30秒以内

すごい!秒数を指定していますね👀そう、この原則は短く・限定するということがポイント。そのために2つのポイントがこちら🔻

  1. 短く話す(10秒以内の指示、30秒以内の説明を心がける)
  2. 限定的・具体的に話す(数・時間・終わりの姿を説明する)

やめて〜無理無理心が折れる😭と思った人。大丈夫。筆者も意識しかできていません。そうなんです大人でも話が長い人がごまんといる中、この向山先生、ストイック。すごいですよね。

でも確かに短くて分かりやすい説明ができる人って魅力的だし、仕事が仕事が出来そうだし、自分の子供には、そうなって欲しくないですか❓

意識をするのとしないのでは大きく違うので、とりあえず読むだけ、読むだけでもしてみてください

上の②について、例を出して考えてみましょう

🔺もう少し⭕️こうなろう

もっと頑張って跳び箱を練習しましょう
▶︎回数を場所を明らかに
1人が3回跳び箱を跳んだら先生のところに集まりましょう。
感想を書きましょう▶︎かける時間は最初に確認
2分で感想を書きましょう。
大きな声で発表しましょう▶︎見えないものは、身の回りの物を目標に使う
この壁を突き破って、隣の部屋に聞こえるくらいの声で言いましょう。

④全員の原則(指示は全員にせよ)

大切なことは全員に一斉に

こうすることで、「同じことでもタイミングによって対応が違った」を避けるために、大切なルールは全員に、一斉に伝えます

🔺避けたいのはこんなパターン

長男「お父さん〜お菓子食べて良い❓」
父「うん良いよ〜👍」
長女「ね〜お父さん。このお菓子もらって良い❓」
父「うん良いよ〜。でも少しね。」
次男「あっ。お菓子食べてる。僕も食べて良い❓」
父「ご飯前やから今はやめときなさい」
次男「えー❗️みんな食べてるのにずるいよ💦」

父「うるさーい!」

トライくん

これ僕がやってしまったやつだ。改めて字にすると、あの時子供がすごく怒ってたのがよく分かる〜💦

とと丸

うちも同じやわぁ。ご飯前ってことを考えると、だんだん「やめとけば良いのに」ってなってしまうよなあ。きっとこう言うこと、意外と多いよ。

そこでこんなパターンに置き換えると良いらしいで

🔺こんな風に置き換えよう

長男「お父さん〜お菓子食べて良い❓」
父「ちょっと待ってね。みんなに話すね」

父「みんな〜お菓子食べる❓ご飯前だからちょっとずつ食べてね〜。」

こんな風にすると、スッキリ納得ってことですね。

大切なことは全員に、一斉に伝える方がお互いに楽チンですね。

分かっちゃいるけど難しい。こういう効率的なことが自然とできるようになりたいものです。習慣づけていきます。

⑤所持物の原則(子どもを活動させるためには,場所と時間と物を与えよ)

考えさせるなら考える材料を・作業させるなら作業場所と道具

「何かをさせるのなら、そのための土台づくりまではしてあげよう」っていうことですね

実際、私も授業をするにあたって、物や場所、事前の知識などのスタートが揃った時、それだけで子供たちの反応が良いことが多いです

あれもこれも世話をする必要は無いとは思いますが、いきなり突き放すというより、少しずつ、少しずつ自分でできるようにしたいですね。

ちなみに、

毎回大人の側で用意するというのも、そこまで世話をしなくて良いと思います

次から自分でやってもらうから、準備の仕方は覚えてね😀」またはできている様子をみて次回に自分でさせる度合いをお子さんと決めるのも良いと思います

まとめ

いかがでしたか。本職の教師の方でもこれを全て自然にこなすのは、相当難しいと思います。

もしかすると、「余計なお世話だよ」「こんなの出来っこないよ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。勿論、何にでも言えることですが一朝一夕でできるものでは無いと思います

やってみて、出来なかったからといって、ごじしんを努力不足だなんて思わないでください。

  1. できることからコツコツと積み重ねることで、お子さんとの関係をより良くすることにつながる
  2. 確かな実践と経験に基づいて考えられた技術だから
  3. 教師は言葉を大切にする職業だからこそ、子育てにも、他のお仕事にもコミュニケーションをとるスキルという意味で応用できるはず

こう考えたからです。特に子育ては、知っているだけで、少し意識するだけで効果がグンと上がることが多いと思います。よかったら使ってみてください。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。まとめを表示しておきます。何か一つでも役に立てれば幸いです。

今回参考にした書籍

TOSSオフィシャルサイト

URL▶︎ https://www.toss.or.jp/toss-cm19

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